アメリカ-雇用統計

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基本情報

  • アメリカ労働省労働統計局(Bureau of Labor Statistics)が毎月発表する。
  • 計測期間: 毎月12日を含む1週間
  • 発表時期: 計測期間から3週間後の金曜(翌月第1金曜日になることが多い)
    日本時間では夏時間21:30、冬時間22:30

調査方法

家計調査と事業所調査、2つの調査結果が併せて公表される。

家計調査(Household Survey)

  • 一般家庭を対象にした調査
  • 失業率、労働参加率、年齢別・人種別の内訳、失業期間のデータを収集
  • 労働市場全体の基礎的な状態を把握する

事業所調査(Establishment Survey)

  • 企業や事業所を対象にした調査
  • 非農業部門雇用者数の変化、平均時給、平均労働時間などを収集
  • 雇用市場の詳細なデータを提供
  • 調査月翌月に速報値が出された後、翌々月に改訂値、翌々月に確定値が出される。

主要指標と注目ポイント

雇用統計では約10数項目の指標が発表されるが、特に以下の指標が重要視されている。

非農業部門雇用者数(Non-Farm Payrolls: NFP)

農業以外の部門の雇用者数変化を示す。米国経済全体の雇用傾向を表す最重要指標。

失業率(Unemployment Rate)

労働力人口に対する失業者の割合。失業者は、求職活動を行っているが仕事がない人々を指す。

平均時給

労働者の平均的な賃金を示す。インフレ動向を探る材料としても使われる。

補足

  • 世界経済に大きな影響を与える最も重要な経済指標の一つ。
  • 月次データとして早期に発表される。
  •  米国のGDPは世界全体の約20%を占め、アメリカの個人消費は米国GDPの約70%を占める。アメリカの雇用状況が経済に与える影響は大きい。
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